本社所在地 : 滋賀県蒲生郡日野町
同社の中村社長は、２０年前からＬＰガス販売事業者のあるべき姿を求め、親交のある複数の同業者と情報交換し様々な取り組みをされています。自社配送はもちろん、集中監視も積極的に進められ、端末設置率９０％以上を達成し、ＬＰガス認定販売を取得されました。又、販売面においては、保安徹底することによる潜在顧客の掘り起こしや、料金制度による需要拡大という施策を実施され、顧客数約３５０軒の同社において、年間ＬＰガス販売量２７０トンに達するほどです。滋賀県の郡部は、灯油給湯器が非常に多く、コンロ・湯沸しはガスを使っても風呂は灯油という消費者が多い土地柄でした。２０年程前までは、会社所在地の町内ですら６～７割の家庭がガス以外の給湯設備を利用していました。そこで、何とか巻き返しを図ろうと考えられたのが、ガス給湯器普及のための「湯(Ｕ)料金」です。検討に検討を重ね考案された「湯(Ｕ)料金」の特徴のひとつに、給湯がガス以外の消費者との整合性を保つための最低責任料金として、使用量が１０m3以下の場合は一律４千円としていることがあげられます。しかし冬場の使用量を考えた場合、年間トータルで消費者にメリットが出る、使えば使うほど、より率を増して割り引かれるこの方式は、消費者に大変好評だそうです。もちろん、料金制度だけでは給湯器の普及を促すことができません。同社は、対象の消費者に過去一年間のガス使用量と料金に加え、ガス給湯器を付けた場合の予想使用量と料金を提示し、月額数百円のアップで生活がより快適になることをアピールするきめ細かい提案営業を展開されています。これらの施策により、給湯器の普及率は７０％を越えられたということです。　給湯器普及率が上限に近づいた現在は、ファンヒーターのレンタル制度やオールガス化特別料金を利用したガス機器の更なる普及に力を注いでおられます。

本社所在地 : 三重県多気郡明和町
同社では平成１０年頃に予想していた以上のお客様が電化に変わられたのをきっかけに業務改革を進めました。ひとつ目は、｢お客様にご来店して頂ける店｣作りです。需要開拓や販売促進をするのに、営業マンが個々のお客様の家に足を運ぶという常識的な営業スタイルとはまったく逆の発想を考えられ、お客様が自らお店に足を運びたくなる仕組み作りに取り組まれました。毎月の検針時に配る｢かわら版｣(広報紙)には、商品案内だけではなく簡単なクイズを載せています。このクイズを活用した抽選会は好評で、答えを記入したお客様が来店されると福引を行い、毎月現金３,０００円や景品が当たる仕組みです。また広報紙の色を数種類用意しており、来店したお客様が持ってきた紙の色で、お客様の利用状況が一目でわかるように工夫しています。現在、来店者数は毎月７５０人(顧客管理件数１,７００軒)を数えるまでになりました。 店内には、ＬＰガス機器だけではなく電化製品も展示するなど、｢地域の交流の場｣として様々な情報交換が行われるようになり商品販売も飛躍的に伸びています。ふたつ目は、｢ガス料金の明確化と安価な提供｣です。お客様毎にどの料金がお得かを説明し、お客様が料金表を選ぶことができます。石田社長が進める｢地域の人たちにとって身近な存在で、親しまれる会社｣作りによって、毎年｢明和プロパンのガスを使いたい｣と言う他店からの移動がお客様からの口コミにより増えています。 今後は、｢もっともっと地域のお客様の期待に応えられるように、交流の場をさらに発展させた明和町のコミュニティにさせたい｣と大きな目標に向かって邁進する明和プロパン様でした。